これまでの成果
これまでの成果 今年度の取り組み 戻る
JR宇野線大元駅付近連続立体交差事業
平成14年度 全建賞(都市部門)受賞
平成15年度 全国街路事業コンクール特別賞受賞


はじめに
JR宇野線は、本州と四国を結ぶ動脈として宇高連絡船と連携した輸送機関として、これまで岡山県南地域の発展に寄与してきました。昭和63年瀬戸大橋の完成により本四備讃線(瀬戸大橋線)が開業され、その役割はより一層重要になっています。しかし鉄道と道路が平面交差していることにより、市街地と既成市街地とが分断され、一体的な土地利用が妨げられており、さらに瀬戸大橋線開業に伴う列車本数の増加等により、踏切での慢性的な交通渋滞が発生し、特に大元駅付近の踏切道での交通渋滞が著しく都市の交通が阻害されていました。
このため、JR宇野線大元駅付近の約3.3q区間について、これらの弊害を解消するため、平面鉄道を高架にする連続立体交差事業を実施しました。
事業概要
事業
主体
岡山県
鉄道名 西日本旅客鉄道 宇野線
(瀬戸大橋線)
事業
施工区間
施工延長 L=3,270m
除却
踏切数
6箇所
交差
道路
23路線(内幹線道路6路線)
施工
方法等
東側仮線、高架方式、
鉄筋コンクリート
連続ラーメン構造
施工
期間
平成8年度〜平成14年度
概算
事業費
約124億円
(西日本旅客鉄道株用負担含む)

事業の特徴
施工区間沿線は、民家が密集し、併せて軟弱な地盤のため工事中及び供用後の振動・騒音が懸念されました。その対策のため、仮線のレールは極力継ぎ目を少なくし、高架部分の軌道構造には、ロングレールをはじめとし、従来のスラブ軌道に比べて騒音や振動の少ない着脱式弾性マクラギ直結軌道を採用するなど、先進技術を取り入れました。 
平成9年11月の着工から平成13年12月の本線切替まで約4年間というまれにみる短期間で高架工事が完成しました。
鉄道の高架化により東西地域のまちの分断が解消されるとともに、事業に合わせて大元駅新駅舎の建設、駅前広場及び側道、交差道路の整備、高架下の一部を利用した遊歩道、自転車置き場等の整備を行い、快適で美しい町並みの形成が図られました。
また土地区画整理事業を行い東西地区の連絡強化が進み、一体的なまちづくりと快適にいきいきと生活できる都市基盤の形成が図られ、中心市街地の活性化と都市活動の新しい拠点づくりが支援できるものとして期待しています。
JR大元駅前広場   側道整備状況
 
高架完成前   高架完成後

計画平面図
>>拡大
本ホームページは、「踏切すいすい大作戦」参加団体が制作・管理・運営を行っております。