踏切あれこれ
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日本には約3万5千箇所もの踏切が存在
踏切の数は、平成19年度時点では、ピーク時(昭和36年度)の約半分になっていますが、未だに約3万5千箇所も残っています。
■全国の踏切数の推移全国の踏切数の推移


東京23区の踏切数はパリの約50倍
これまでの日本の経済発展に、鉄道は不可欠なものでしたが、そのほとんどが地平部を通っているため、未だに多くの踏切が存在しています。例えば東京23区内には、現在約700箇所の踏切があり、東京23区とパリのほぼ同じ広さの中で踏切数を比べると、東京23区には、パリの50倍もの踏切が残されています。
■東京23区とパリの踏切数の比較
東京23区とパリの踏切数の比較
踏切数の比較
資料:「踏切対策基本方針」東京都(H16.6)など
都市名

踏切数
(箇所)

面積
(km2)

面積当り
踏切数

比較範囲
東京23区
699
621
100(*)
行政界
パリ
14
762
1.6(*)
パリ市と周辺3県
 
(*)東京23区における面積当り踏切数を100とした値


踏切事故は年間約400件発生しており、その死亡者数は約130人
全国の鉄道で毎年400件程度の踏切事故が発生しており、約300人もの死傷者が生じています。平成19年度の1年間では、352件の踏切事故が発生しており、129人の方が亡くなられています。
■踏切事故件数と踏切事故による死亡者数及び負傷者数の推移
踏切事故件数と踏切事故による死亡者数及び負傷者数の推移

踏切全体の9割以上で歩道が未整備
踏切部に歩道がないため、歩行者の滞留や横断時における自動車と歩行者との錯綜がみられ、安全性の向上が課題になっています。踏切全体の94%で歩道が未整備(歩道なし又は歩道はあるが前後区間に比べ狭小)となっています。
■踏切の歩道区分 整備状況
踏切の歩道区分 整備状況

踏切は交通のボトルネックで渋滞ポイント

踏切が閉まると自動車や歩行者は停止を余儀なくされます。特に「開かずの踏切」や主要な幹線道路を遮断する踏切などが交通のボトルネックとなり、慢性的な渋滞を引き起こしています。

■踏切による渋滞ポイントの例
踏切による渋滞ポイントの例
全国における踏切での年間CO2 排出量は、東京23区の面積の森林が吸収する量に相当

全国約3万5千箇所の踏切において、踏切遮断中の自動車のアイドリングが引き起こす二酸化炭素の排出量は、年間約80万トンと試算されます。これは東京23区の面積に等しい森林が1年間に吸収する量に相当します。

 

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